年齢とともに「声がかすれてきた」「話しづらくなった」と感じることはありませんか?

今まで普通に話せていたのに、最近では電話で何度も聞き返されたり、人前で話すのに自信が持てなくなったりすることもあるでしょう。

声は日々のコミュニケーションの土台であり、自分らしさを伝える大切な手段です。

その声に不安を感じるようになると、外出や人と話すことさえおっくうになることもあります。

しかし、加齢による声の変化には、正しい対処法があります。

本記事では、自宅で無理なくできる簡単な習慣や練習を通して、少しずつ声を整えていく方法をご紹介します。

 

1. シニア世代の方が声がかすれる原因とは?

大阪市 小谷ボイストレーニング教室のレッスン風景

1.1 声帯の老化

シニア世代の方が声がかすれる原因の一つに、「声帯の老化(声帯萎縮)」があります。

加齢により声帯を構成する筋肉(声帯筋)や粘膜が徐々に痩せ、弾力性が低下します。

本来、声帯は息を吐く際にぴったり閉じることで声を作りますが、老化によって隙間ができやすくなり、しっかり閉じなくなります。

これにより空気が漏れてしまい、「かすれ声」「息混じりの声」になります。

また、声帯の粘膜が乾燥しやすくなることも、声のかすれを悪化させる一因です。

さらに、全身の筋力低下により、発声に必要な腹圧や呼気の勢いも弱まり、声の響きや張りが失われやすくなります。

このように、声帯の構造と機能の加齢変化が、シニア世代に多く見られる声のかすれの主な原因となっています。

 

1.2 呼吸機能の低下

加齢により横隔膜や肋間筋といった呼吸筋の筋力が衰え、十分な呼気圧を保ちにくくなります。

また、肺の弾力性も低下し、吸い込める空気の量や吐き出す力が弱まるため、発声時に必要な安定した息を供給できなくなります。

その結果、声帯にしっかりと空気を当てられず、かすれた声や弱々しい声になります。

さらに、息を吐き続ける持久力も低下するため、発声が短く途切れがちになり、言葉の最後が聞き取りにくくなることもあります。

このように、加齢による呼吸機能の低下は、声帯の動きや声の響きに直接影響を与え、シニア世代の声のかすれの一因となります。

 

1.3 喉の乾燥

加齢に伴い、唾液や喉の粘液の分泌量が減少し、喉の内部が乾燥しやすくなります。

本来、声帯は潤いのある状態で振動することで滑らかな声を出しますが、乾燥すると摩擦が増え、スムーズに振動できなくなります。

その結果、声がかすれたり、ガラガラしたりする原因となります。

また、喉の乾燥は異物感や痛みを引き起こすこともあり、無意識に咳払いや喉をこする癖がつくことで、さらに声帯を傷める悪循環を招くこともあります。

空気の乾燥する季節や室内環境も影響しやすく、特に暖房や冷房の使用によって喉の乾燥は悪化しやすくなります。

このように、喉の潤いを保つ機能の低下が、シニア世代における声のかすれの大きな原因の一つとなっています。

2. シニア向けボイストレーニングのメリット

2.1 声帯の筋力を回復させる

加齢により声帯を動かす筋肉(声帯筋や外喉頭筋)は衰えやすく、声がかすれたり、息が漏れるような発声になりがちです。

しかし、定期的な発声トレーニングを行うことで、声帯周辺の筋肉に適度な刺激が加わり、筋力の低下を防いだり、回復させたりすることができます。

特に、息をしっかりコントロールしながら発声するトレーニングは、声帯をしっかり閉じて振動させる練習になり、筋力と柔軟性の両面で効果があります。

また、日常生活では使われにくい喉の深部の筋肉を意識的に動かすことで、声の張りや響きを取り戻すことが可能です。

このように、シニア向けのボイストレーニングは、年齢とともに衰える声帯の筋肉を鍛え直し、若々しい声を維持・回復する手助けとなります。

 

2.2 呼吸法を学ぶ

加齢とともに横隔膜や肋間筋などの呼吸筋が弱まり、浅い呼吸になりやすくなります。

その結果、話すときに息が続かず、声がかすれたり、会話のテンポが乱れたりする原因になります。

ボイストレーニングでは、深くゆっくりと息を吸い、安定して息を吐く「腹式呼吸」の習得が中心となります。

この呼吸法を身につけることで、発声が安定するだけでなく、全身のリラックスや血流の改善にもつながります。

また、呼吸を意識する習慣がつくことで、肺活量や呼気のコントロール力も高まり、日常の会話がしやすくなります。

このように、呼吸法を学ぶことは、声だけでなく身体全体の健康にも良い影響を与えるため、シニア世代にとって非常に有益です。

 

2.3 発声の基礎を身につける

年齢とともに声帯や呼吸筋が衰え、話し声や歌声が不安定になりがちですが、正しい発声の基礎を学ぶことでその負担を軽減できます。

発声の基礎とは、安定した呼吸、無理のない声帯の使い方、響きのある声の出し方などを指します。

これらを習得することで、声がかすれにくくなり、長時間話しても疲れにくい状態を作ることができます。

また、発声時の身体の使い方や姿勢も学べるため、全身の筋肉バランスや姿勢改善にもつながります。

特に日常会話に不安を感じているシニア世代にとって、正しい発声の基礎を身につけることは、自信の回復と社会的な活動意欲の向上にも大きく寄与します。

このように、発声の基礎を学ぶことは、年齢に関係なく健やかな声を保つ第一歩です。

 

 

 

3. シニア世代におすすめのボイストレーニング教室の選び方

大阪市 小谷ボイストレーニング教室のレッスン風景

3.1 シニア専用のコースがある教室を選ぶ

シニア世代の方におすすめのボイストレーニング教室を選ぶ際は、「シニア専用のコースがある教室」を選ぶことが重要です。

年齢を重ねると声帯や呼吸筋が衰えやすく、若い世代と同じトレーニングでは負担が大きすぎる場合があります。

シニア専用コースでは、加齢による声の変化や身体機能の低下を理解した上で、無理のないペースで丁寧に指導してくれるのが特徴です。

例えば、呼吸法の見直しや発声筋のリハビリ的なトレーニング、喉を傷めない声の出し方など、シニア世代に特化した内容が組まれています。

また、年齢に合った選曲や会話力を高めるレッスンなど、実生活に役立つアプローチがされている場合も多く、安心して通うことができます。

このように、シニア専用コースがある教室は、身体への負担を避けつつ効果的なトレーニングができるため、長く続けやすい環境と言えるでしょう。

 

3.2 自分のペースで学べるレッスン形式

シニア世代におすすめのボイストレーニング教室を選ぶ際は、「自分のペースで学べるレッスン形式」であるかどうかが大切です。

加齢によって体力や集中力に個人差が出やすいため、無理のないペースで進められることが継続の鍵になります。

マンツーマンレッスンや少人数制の教室であれば、講師が一人ひとりの状態や目標に合わせて内容を調整してくれるため安心です。

また、グループレッスンでも柔軟な対応ができる教室であれば、途中で休憩を取りながら自分のペースで取り組めます。

体調や予定に合わせて振替ができるなど、通いやすい制度があるかも重要なチェックポイントです。

このように、自分のペースを大切にできるレッスン形式を選ぶことで、無理なく続けることができ、確実に成果を感じられるようになります。

 

3.3 体験レッスンの有無を確認する

初めての環境に不安を感じやすい方にとって、実際のレッスンを体験することで雰囲気や講師との相性を確かめられます。

教室の方針やトレーニング内容が自分に合っているか、無理のないペースで進められるかなど、事前に知っておくことで安心して通うことができます。

また、発声や呼吸など初歩的な内容から丁寧に教えてくれるかどうかを体験の中で見極めることができるのも大きなメリットです。

特にシニア向けの体験レッスンが用意されている教室であれば、加齢による声の変化に配慮した内容が期待でき、より自分に合った指導が受けられます。

このように、体験レッスンを通じて教室の質や安心感を確認することは、長く続けられるボイストレーニング教室を選ぶための大切なステップです。

 

 

 

4. シニアが自宅でできる声のかすれを改善する練習法

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4.1 呼吸法の練習

年齢とともに横隔膜や肋間筋などの呼吸筋が弱くなり、浅く不安定な呼吸になりがちです。

その結果、発声に必要な息の量や圧力が不足し、声帯がしっかり閉じずに息漏れの多いかすれ声になってしまいます。

呼吸法の練習では、背筋を伸ばして椅子に座り、ゆっくりと鼻から息を吸い、お腹(下腹部)に空気が入る感覚を意識します。

その後、口から細く長く息を吐きながら、お腹の奥をやさしく引き締めるようにします。

この「ゆっくり吸ってゆっくり吐く」動作を繰り返すことで、呼気のコントロール力が高まり、発声に必要な息の土台が整います。

毎日数分続けるだけでも、声の安定感が増し、かすれ声の予防・改善につながります。

 

4.2 発声練習

加齢により声帯の筋力や柔軟性が低下すると、声がかすれたり、途切れたりしやすくなります。

発声練習を行うことで、声帯の動きを活性化し、再びしっかりと閉じて振動する力を取り戻すことが可能です。

基本的な練習としては、「あー」と一定の音でゆっくり発声する方法があります。

無理に大きな声を出す必要はなく、楽に響く範囲で声を出しながら、息が安定して流れているかを意識しましょう。

また、「ま」「な」「ら」など、口の中が自然に閉じたり開いたりする音を使った練習も効果的です。

毎日短時間でも継続することで、声帯まわりの筋肉が刺激され、声が出しやすくなっていきます。

このように、自宅で行う簡単な発声練習は、シニア世代の声のかすれの改善に役立ちます。

 

4.3 水分補給を忘れずに

シニアが自宅で声のかすれを改善するためには、「水分補給を忘れずに行うこと」がとても重要です。

年齢を重ねると喉の粘膜が乾燥しやすくなり、声帯の潤いが不足して摩擦が増え、声がかすれやすくなります。

声帯は湿った状態でスムーズに振動することで、クリアな声を出すことができます。

水分が不足するとその働きが弱まり、発声時に喉がイガイガしたり、ガラガラとしたかすれ声になりやすくなります。

そのため、こまめに常温の水を少しずつ摂る習慣をつけることが大切です。

特に発声練習の前後や起床後などは、水分補給を意識して行いましょう。

また、カフェインやアルコールは利尿作用で体内の水分を奪うため、控えめにすることが望ましいです。

このように、日常的な水分補給は、声のかすれを予防・改善するための基本的かつ効果的な習慣です。

 

 

 

まとめ

大阪市 小谷ボイストレーニング教室のレッスン風景

声のかすれは、年齢とともに誰にでも起こりうる自然な変化ですが、正しい知識と習慣によって改善・予防が可能です。

呼吸法や発声練習、水分補給といった日常的なケアを続けることで、声帯の機能は徐々に活性化し、明瞭で安定した声を取り戻すことができます。

特にシニア世代にとって、声を整えることは会話や趣味の場をより楽しく、充実させる鍵にもなります。

短期間で劇的に変わるものではありませんが、継続することで確実に変化を感じられるようになります。

これからの人生をいきいきと過ごすためにも、日々の生活に無理のない範囲で声のケアを取り入れてみてください。

今から始めることが、未来の自分の声と健康につながります。

 

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