年齢を重ねると「高い声が出づらい」「昔のように歌えない」と感じる方が増えてきます。

でも、“声は年齢で衰えるだけのもの”ではありません。

実は、「身体の柔軟性」と「響きを使う意識」を取り戻すことで、シニア世代の声も無理なく高音を目指せるようになります。

本記事では、「声を押し上げない」「喉で頑張らない」「日常動作に溶け込むストレッチと響きトレーニング」に絞って、今すぐできる声のケアと習慣化のコツを解説します。

1.“高音が出しにくい”は「喉」だけが原因じゃない

加齢による声の変化は、「声帯だけ」でなく「呼吸筋」「姿勢」「顔・首まわりの柔軟性」など、身体全体のバランスの崩れから生まれます。

・息が浅くなっている

・背中や脇腹が固くなって、響きが作れない

・表情や顎、首の動きが小さくなっている

こうした“柔軟性の低下”が積み重なると、「喉でがんばる」癖になり、結果的に高音が苦しくなります。

 

2.“響き”を増やすと高音は楽になる

高い声を「力」で出そうとするほど、喉は締まり、出しづらくなります。

逆に、「響き」のエリアを広げることで、自然と声が抜けていきます。

・響きを“上唇~眉間エリア”へ集める意識を持つ

・口腔(口の中)・咽頭腔(喉の奥)の空間を大きく保つ

・顔や頭に“余白”を作るイメージで力を抜く

この「空間・響き」を使う発声を覚えると、声帯や喉の負担が一気に減り、高音が無理なく通るようになります。

 

3.“身体をゆるめる”ストレッチ習慣が声の若返りの第一歩

身体の緊張が強いと、呼吸も声もすぐ固くなります。

「まずは脱力」「動きを大きく」――これが大原則です。

・背中や脇腹を気持ちよく伸ばす(椅子で手を上げるだけでもOK)

・首・肩を回す、肩甲骨を動かす

・顔や顎を動かす、口を大きく開けたり閉じたりする

こうした“声を出す前の全身ストレッチ”を毎日の生活に加えるだけで、響きやすい体づくりにつながります。

 

4.実践:響き&脱力をテーマにした「高音サポート」ミニトレーニング

(1)やさしく背中呼吸

椅子に座って背筋を伸ばし、肩の力を抜きます。

背中側・脇腹に空気が入るように、ゆっくり鼻から吸って、細く長く吐きましょう。

「お腹がふくらむ」より「背中や腰に呼吸が入る」意識で。

数回くりかえすだけでも、呼吸が楽になり、喉の余分な力が抜けます。

(2)ハミングで響きの空間づくり

唇を閉じて「んー」と小さな声でハミングします。

響きが鼻先~上唇の裏~眉間の奥まで“ふんわり広がる”感覚を味わってください。

無理に大きく出そうとせず、音の高さを少しずつ上げ下げしてみると、声の響きが前に抜けやすくなります。

(3)表情筋エクササイズ

鏡を見ながら、口を大きく開いたりすぼめたり、頬や顎をやさしく動かしましょう。

これだけで口腔の空間が大きくなり、高音が響きやすくなります。

 

5.「小さく・やさしく・響き重視」で日常に溶け込む声ケア

シニア世代の声トレは「毎日5分」で十分。

・テレビを見ながら「んー」と響きをチェック

・お風呂でストレッチ+軽いハミング

・朝一番に背中呼吸を2、3回

こうした“小さな習慣”を毎日の生活リズムに入れていくと、いつの間にか声が伸びやかに、楽に出るようになっていきます。

 

6.現場の実例:「響き」で高音がよみがえった声

70代・女性:「昔の歌を歌ったら、家族に“声が明るくなった”と言われました。背中呼吸とハミングだけで、喉の力みが減ったのがわかります。」

60代・男性:「首や肩を回してから歌うと、急に高い声が出やすくなった。力まず響きを探す意識が大事なんですね。」

80代・女性:「無理に張り上げず、やさしく響かせる練習を続けたら、カラオケで高音も怖くなくなりました。」

 

7.大切なのは“力を抜いて響きを使う”こと

高音が苦しいときは、「がんばる」より「ゆるめる」「響きを感じる」ことを大切に。

喉に頼らず、身体全体の柔らかさ・空間・響きを意識したトレーニングを少しずつ続けていきましょう。

年齢に関係なく、“声の明るさ”“高音の抜け感”は必ず取り戻せます。

今日からできる、やさしい響きトレーニングで、もう一度自分の声に自信を持ってください。

 

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