普段の喋り声は自然にスムーズに出せるのに、いざ歌おうとすると「声が思うように出ない」「高い声が出にくい」「響きが足りない」など違和感を感じたことはありませんか?

またこの違いで「歌声と喋り声はまったく別物なのでは?」と感じる人も少なくありません。

しかし実際には、喋り声も歌声も使っている筋肉や器官は同じで、肺・声帯・口や喉の仕組みも共通しています。

喋り声と歌声が違って聞こえるのは、声を出すそれぞれの目的が違うからです。

今回は喋り声と歌声の違いをそれぞれの目的と共通点と共に、わかりやすく解説します。

 

喋り声と歌声の目的

喋り声の目的

喋り声は近距離で情報を正しく伝えるための省エネな発声です。

自然でリラックスした声の方が聞き取りやすく、長時間話しても負担が少ないのが特徴です。

つまり、喋り声の目的は「相手に無理なく届く実用的な声」を出すことです。

歌声の目的

歌声の目的は「感情や表現を音楽として届けること」です。

広い音域や強弱の幅を使い、遠くまで響かせて聴き手を感動させます。

つまり歌声は、声を芸術的な表現手段に変えることを目的としています。

 

 

喋り声と歌声の共通点

1. 使う器官・筋肉は同じ

喋り声も歌声も、肺・声帯・共鳴腔(口腔・咽頭腔)・舌・唇など、同じ器官を使って声を作ります。

声はまず肺から息を送り出し、その息で声帯を振動させて音を生み、口や喉の空間で響きを整えて言葉に変わります。

つまり、声を生み出す基本的な仕組みは歌も喋りも共通しています。

2. 声をつくる仕組みも同じ

声は次の3つのステップで作られますが、この流れは喋り声も歌声も同じです。

1. 息を吸う(肺・横隔膜)

2. 息を声に変える(声帯の振動)

3. 声を響かせる(口・咽頭の共鳴腔)

普段の会話でも歌うときでも、声帯は同じように働いています。

ただし、歌声では音域や響きに合わせて、より繊細なコントロールが必要になります。

声帯の安定した振動を学ぶには、声門閉鎖の正しいメカニズムが参考になります。

3. 相手に伝えるという共通点

喋り声も歌声も、「相手に伝えるための声」である点は共通しています。

喋り声は、近くの相手に言葉や気持ちを正確に届けることが目的です。

歌声は、音楽に乗せて感情や物語を遠くまで届けることが目的ですが、どちらも声を使って想いを相手に伝えるという本質は同じです。

 

喋り声と歌声の呼吸の違い

喋りの時の呼吸

喋り声では胸式呼吸が中心で、省エネで息を使うのが特徴です。

息の長い持続性や強い支えは必要なく、効率的で楽にできる呼吸です。

つまり喋り声は「省エネの日常的呼吸」をベースに成り立っています。

歌声の時の呼吸

歌声は腹式呼吸を基盤に、体幹で息を支えて安定させます。

特に丹田(下腹部)を使うと、途切れない持続的な息を保てます。

つまり歌声では「深く安定した呼吸」が不可欠となるのです。

丹田呼吸の使い方は丹田発声の解説で詳しく学べます。

 

喋り声と歌声の響きの違い

喋り声の響き

喋り声は近距離用で、響きはコンパクトかつ無意識に作られます。

必要最低限の響きで、近距離の相手に伝われば十分という実用性重視です。

つまり喋り声は「近距離の相手に届けば良い」というシンプルな響き方をしています。

歌声の響き

歌声では、まず共鳴腔をしっかり確保し、声を前方へ、遠くまで届けるイメージで響かせます。

この響き方によって、芯のある倍音を含んだ声が生まれ、空間全体に自然に広がります。

つまり歌声の響きとは、「遠くまで届くように広い空間を共鳴させる響き」だといえます。

響きの仕組みをさらに深く理解したい方は共鳴の基本解説をご覧ください。

 

喋り声と歌声の声帯の動きの違い

喋り声の声帯

喋り声では、声帯は軽く振動し、音域もおおよそ1オクターブ以内に収まります。

声帯の伸び縮み(声帯進展)の幅も小さく、声門閉鎖も適度で、近距離での会話に適した声になります。

つまり、喋り声の声帯は「実用的で省エネルギー」に働いているのです。

歌声の声帯

歌声では、1〜2オクターブ以上の広い音域を扱うため、声帯は大きく伸び縮み(声帯進展)し、その可動範囲は喋り声よりもはるかに広くなります。

また、息を力強く声帯に送り込むことで声門閉鎖が安定し、喋り声に比べて声帯の振動数が大きく上昇します。

つまり歌声の声帯は、広い音域に対応するために精密かつダイナミックに働きます。

 

 

まとめ:共通点も多いが目的の違いで筋肉の使い方が違う

喋り声も歌声も同じ器官を使いますが、目的の違いで働き方が変わります。

喋り声は効率と近距離での伝達が目的なのに対し、歌声は感情表現と遠くまで届く響きが求められます。

この違いを理解し、呼吸や響き、声帯の使い方を意識して練習すれば、状況に応じて声を自在にコントロールできるようになります。

結果として、日常の会話から舞台表現まで幅広く役立つ、大きな表現力の武器になるでしょう。

 

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