歌唱中に声が震えてしまう現象は、

多くの方にに共通する悩みです。

特に、高音を出すときや緊張した場面では、

呼吸が不安定になり、声が震えてしまいます。

 

これは、

自律神経の影響や、呼吸のコントロールの不安定、声帯の過緊張など、

さまざまな要因が関与しています。

 

特に初心者の方や経験の浅い歌手の方は、

正しいボーカルトレーニングを受けていないために、

これらの問題を解決できずに悩むことが多いです。

 

しかし、ボーカルレッスンを取り入れることで、

声の震えを軽減し、安定した歌声を実現することが可能です。

 

本記事では、声が震える原因を生理学的・心理学的観点から分析し、

当教室のボーカルレッスンで改善できる具体的なトレーニング方法の一例などを紹介します。

 

正しい練習を積み重ねることで、

誰でもクリアで安定した歌声を手に入れることができます。

 

1. 緊張とは?どうして起こるのか?

① 緊張は「危険を回避するための反応」

そもそも緊張とは、

未知の状況やプレッシャーを伴う場面で生じる心と体の防御反応です。

 

例えば、動物が敵に遭遇すると

「戦うか、逃げるか(fight-or-flight反応)」

というモードに入ります。

 

これは、自律神経の一部である交感神経が活性化することで起こります。

 

人前で話す・歌うことが怖いと感じると、

脳はそれを「危険」と判断し、体を戦闘モードに切り替えます。

 

この時に起こる体の変化が、声の震えにつながります。

 

 

 

 

 

 

 

2. 緊張すると体に何が起こるのか?

緊張すると、脳と体の間でいくつかの変化が起こります。

① 自律神経の影響

脳が「緊張する場面だ!」と判断すると、

交感神経が活性化し、体は次のような状態になります。

 

• 心拍数の増加(ドキドキする)

• 呼吸が浅くなる(息苦しくなる)

• 筋肉が緊張する(体がこわばる)

 

声を出すときに重要なのは、呼吸のコントロールです。

 

しかし、緊張すると呼吸が浅くなり、

また声帯周辺の筋肉も硬くなるため、

うまく声が出なくなったり、震えたりします。

 

② 扁桃体とストレスホルモン

脳の「扁桃体」という部分は、危険を察知する役割を持っています。

 

緊張を感じると、扁桃体が活性化し、

ストレスホルモン(アドレナリンやコルチゾール)が分泌されます。

 

ストレスホルモンが増えると、

体は「戦うか、逃げるか」のモードに入り、

さらに次のような影響が出ます。

 

 

• 声帯の震えが強くなる

• 口が乾く

• 手足が冷たくなる

 

これらの反応が合わさることで、声が震えてしまうのです。

 

 

 

 

 

 

3. 緊張すると声が震える理由

声が震えるのは、以下のような要因が関係しています。

① 呼吸が不安定になる

声を出すときには、肺からの息の流れ(呼気)が重要です。

 

しかし、緊張すると呼吸が浅くなり、息の流れが不安定になります。

 

その結果、声帯がうまく振動できず、声が震えてしまいます。

 

② 筋肉が緊張する

声を出すためには、

喉の周りの筋肉(声帯・喉頭周囲筋・腹筋)がスムーズに動く必要があります。

しかし、緊張するとこれらの筋肉が硬くなり、微細な震えが起こります。

 

③ 過覚醒(アラート状態)

交感神経が過剰に働くことで、

神経が過敏になります。

 

これを過覚醒と呼びます。

 

過覚醒状態になると、

声帯や横隔膜のコントロールが乱れ、

意識しても止められない震えが生じます。

 

 

 

 

 

当教室の声の震えを改善するボーカルレッスンの例

人前で話したり歌ったりするときに声が震えるのは、

呼吸の乱れ、喉の緊張、発声のコントロール不足が主な原因です。

これらを改善するための当教室のボイストレーニングの例を紹介します。

 

1. 呼吸を安定させるトレーニング(腹式呼吸)

緊張すると呼吸が浅くなり、声が不安定になります。

腹式呼吸を練習することで、

しっかりとした支えのある声が出せるようになります。

 

▶ トレーニング方法

1. 手をお腹に置き、鼻から4秒かけて息を吸う(お腹を膨らませる)。

2. 口をすぼめて8秒かけて息を吐く(お腹がへこむのを感じる)。

3. 吸う息よりも吐く息を長くする(息の流れをコントロール)。

 

🌟 ポイント
• 肩や胸が動かないように、お腹だけを膨らませる意識を持つ。

• 吐く息を長くすると、声の安定感が増す。

 

2. 喉の緊張をほぐすトレーニング

緊張すると喉の筋肉が固くなり、声が震えやすくなります。

喉をリラックスさせることが重要です。

 

▶ 喉の脱力トレーニング

1. ゆっくり首、胸、腰の順番で脱力する

2. あくびをするように口を開け、「は〜」とため息をつく。

3. 首や肩を回して、喉周りの力をほぐす

4. 「ん〜」とハミングをしながら、喉の緊張をほぐす。

 

🌟 ポイント
• 「力を抜くこと」が最優先。無理に大きな声を出そうとしない。

• ハミング(鼻歌)は喉の緊張を和らげるのに効果的。

 

3. 声の震えを防ぐための発声トレーニング

喉の筋肉が弱かったり、

声帯のコントロールが苦手だと、

声が震えやすくなります。

 

滑らかで安定した発声を身につけることが大切です。

 

▶ ロングトーン練習

1. 楽な高さの「HA」や「HO」で声を出す。

2. 10秒以上、同じ音のまま伸ばす(ロングトーン)。

3. 息を一定に保ち、途中で音が揺れないように意識する。

4. 慣れてきたら、強弱をつける(クレッシェンド・デクレッシェンド)。

 

🌟 ポイント
• 息が乱れると震えやすくなるので、呼吸を安定させる。

• お腹の力で声を支えるイメージを持つ。

 

 

 

まとめ

ボーカルレッスンで声が震える原因は、

呼吸の不安定さ、筋肉の緊張、過覚醒

などが関連しています。

 

これらの問題を解決するためには、

• 呼吸トレーニング

• 脱力トレーニング

• 発声トレーニング

 

を取り入れることが効果的です。

 

ボーカルレッスンを継続的に行い、正しい発声技術を身につけることで、

声の震えを克服し、自信を持って歌うことができるようになります。

 

特に、専門的な指導を受けることで、

自分では気づきにくい癖や問題点を修正し、より効率的に成長できます。

 

歌唱は単なる技術ではなく、自己表現の一つでもあります。

 

声が震えることに悩んでいる方も、適切なトレーニングを継続することで、

自分の本来の声を引き出し、より感情豊かで力強い歌声を手に入れることができます。

 

ぜひ、ボーカルレッスンで安定した歌唱力を目指してみてください。

 

 

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