今回はミックスボイスを出す時のバランス感覚とボイトレというお話です。
例えばボクシングで腕だけの力では良いパンチは出ません。
フォームや腰の動き、下半身の状態なども重要になります。
偏るのではなくトータルバランスが大切なんですよね。
ミックスボイスも同じで声を出す筋肉がミックスボイスを出す時に適したバランス感覚で動く事が非常に重要です。
今回の記事でミックスボイスの感覚でお悩みの方へ改善の一助となれれば幸いです。
目次
ミックスボイスを出す時のバランス感覚とボイトレ
当教室の生徒さんのレッスンをしていると声はバランスが大切だと感じます。
たとえばミックスボイスを出す時、息を吐く筋肉と共鳴、声帯を引っ張る筋肉がバランスよく動かないとミックスボイスは出ません。
息を吐く筋肉だけだと強い息漏れ声になってしまいますし、共鳴、声帯を引っ張る筋肉だけだと次第に喉が締まり非常に聴き苦しい声になってしまいます。
息を吐く筋肉と共鳴、声帯を引っ張る筋肉がバランスよく協調してはじめて真のミックスボイスになります。
またそのバランスもそれぞれの筋肉の役割を理解しなければいけません。
息を吐く筋肉と共鳴や声帯を引っ張る筋肉のバランス
息を吐く筋肉は声の土台となり声の声量などをコントロールする部分ですから声を出している時は他の筋肉より積極的に動かさないといけない部分です。
共鳴や特に声帯を引っ張る筋肉はギターの弦でいえば弦を引っ張るような役割です。
ギターの弦と声帯
当然ですがギターは弦を引っ張るだけでは音は出ません。引っ張られた弦を弾く事で音が生まれます。
また弦を引っ張り過ぎると音が変わってしまったり最悪の場合弦が切れてしまいます。
1〜6弦それぞれの弦に適した引っ張りが必要です。
これは声帯を引っ張る筋肉も同じです。
呼吸、共鳴、声帯関連それぞれ意識する割合
私の経験では歌っている時、声帯を引っ張る筋肉の意識が強いと息を吐く筋肉の動きが悪くなり、どんどん喉が締まっていきて歌いにくくなります。
共鳴や声帯を引っ張る筋肉に関しては息を吐く筋肉の動きの妨げにならない程度に動いていれば問題ないです。
バランスといっても、呼吸、共鳴、声帯関連それぞれ均等に意識するのではなく、意識する割合が異なります。
共鳴と声帯関連はそれぞれの筋肉をベストな状態に保持する事が重要ですので意識する割合は3~4で、
呼吸筋は声帯の振動数を上げたり声のコントロールに重要な筋肉で積極的に動かす必要がありますので6~7割程度の意識が必要です。
ミックスボイスに必要な呼吸
ミックスボイスにするには裏声時の声門閉鎖を強める必要がありますが、それ以外に声帯の振動数を上げる事が重要になります。
特に裏声は地声に比べ声帯の内側の粘膜しか振動していないので声門の振動数を上げる必要があります。
声帯の振動数を上げるのは呼吸筋を活発に動かし、呼気に勢いをつける必要があります。
呼気に勢いがつけば声帯の振動数が上がります。
呼気に勢いをつける方法は先程述べた事以外でしたら距離感を意識して声を出す事です。
距離感を意識すれば呼吸に勢いがつき、声帯の振動数が上がり、芯のあるミックスボイスになります。
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