今回は高音が得意になった生徒さんのお話しです。
当教室は10代から80代までの年齢層の生徒さんにお越し頂いていますが今回の生徒さんは70代の生徒さんです。
歌のレッスンを開始されて3年ほどになりますが、最初は歌う事がとても苦手なので苦手克服の為にお越し頂きました。
しかし歌のレッスンを重ねるにつれ、どんどん上達され今では高音がお得になられなられました。
今回の記事で歌うことや高音のお悩みの方の一助になれば幸いです。
目次
歌のレッスンを開始した理由
冒頭でお伝えした通り、今回の生徒さんは歌う事が苦手でした。
なぜ苦手な歌のレッスンを希望されたのかというとお友達の前で自信を持って歌える様になりたいということでした。
今回の生徒さんのお友達はカラオケがお好きな方が多く、よくカラオケボックスに行かれていた様で、ただ今回の生徒さんは歌う事が苦手で特に歌っていて音をよく外してしまわれるようで、その事が恥ずかしくてカラオケボックスに行っても出来るだけ歌わないようにされていた様です。
しかし、歌うことを避け続けているご自身に嫌気がさし、一念発起され当教室にお越しになられました。
歌のレッスンを開始直後
最初は発声練習の時のピアノ音と生徒さんの出される声の音が全然合わず、いわゆる音痴の状態でした。
正確には途中から発声練習のピアノの音が上がっているにもかかわらず生徒さんの声の音の高さが上がっていかない状況でした。
音が上がるにつれ喉が締まっている状態だったのが原因でしたが丹田発声で声を出せる様になると次第と改善されていきました。
しかし微妙な音程のズレはなかなか改善されませんでした。
すると生徒さんから
”家で練習したいので発声練習のピアノを音を録音させて欲しい”
とご要望頂きました。
発声練習のピアノの音を録音して頂きご自宅でもボイトレを行なって頂きました。
数ヶ月で音痴改善
当教室での歌のレッスン開始から数ヶ月後、音痴改善の兆しが見えてきました。
それは
“音がズレると違和感がある”
と生徒さんが言われはじめました。
歌のレッスン開始直後は音がズレていても違和感を感じず、音がズレていることに気づいていない状態でした。
実はカラオケでもお友達から指摘されて、はじめて音がズレていた事を知ったとの事で最初は音のズレに感じてかなり無自覚な状態でした。
それが歌のレッスン開始から数ヶ月後に音がズレると違和感を覚える様になられました。
音がズレると違和感があるという事は頭の中の音の情報と声で出している音が一致していない事に気づいたという事。
音痴で悩まれている方に多いのが普段あまり音楽を聴かない方や歌をあまり歌われない方が多いです。
音も情報なので普段あまり音楽を聴かないと頭の中に音の情報が入ってきませんし、また歌う事をしないと頭の中の音と声に出す音に齟齬が生まれます。
勉強と一緒でインプット(音楽を聴く)とアウトプット(歌う)をたくさん繰り返す事で音痴は改善されていきます。
今回の生徒さんは歌のレッスン以外でも録音した発声の音源や課題曲の音源を暇さえあればずっと聴いて歌われていた様です。
その事が数ヶ月で音痴改善の兆しが見えた要因になりました。
歌がどんどん好きななっていった
音痴改善の兆しが見えた辺りから生徒さんから、
”先生、〇〇って曲、良い歌ですね♪”
”〇〇って歌手、歌上手ですね♪”
といったお話をたくさんして頂く様になりました。
聞けば以前は音楽番組は全然観なかったけど、今はよく見るようになられたとの事
歌の上達に歌へのご興味もどんどん増しておわれているご様子です。
生徒さんから課題曲を提案
歌の上達につれ歌へのご興味が増し、今ではご自身から”この曲を歌いたい”とご要望を頂けるようになりました。
以前まで課題曲はどの曲を練習したら良いか分からないとの事でしたので私が選んでいました。
しかし今はご自身から課題曲のご要望頂けるようになりました。
きっと今は歌う事は苦手でなくお得意に感じられているでしょう。
歌が苦手から得意に変わった要因
歌が苦手から得意に変わった要因は、まずはご本人の日々の練習です。
当然練習をしなければ上達しません。
ご本人曰く練習は体調が良い日は必ず練習されているようです。
自分自身にとって無理のないペースで練習を重ねる事が上達への一番の近道です。
また歌のレッスンをさせて頂いていて感じることは、私がお伝えする事について、とても素直に理解して頂いている事も上達に繋がっているように感じます。
たまに私がお伝えした事について、たくさんアレンジを加えて理解されようする方がいらっしゃいます。
少しのアレンジは仕方がないと思いますが、アレンジが多くなると私がお伝えしようとしている事とご本人の理解に大きな乖離が生まれ上達が遠ざかります。
今回の生徒さんはそのような事が一切無く、ほぼ停滞する事無く順調に上達されています。
気づけば高音が得意に
歌の上達されるにつれ、ご自身から歌われたい曲の要望が増えていきました。
歌われたい曲の全てがキーの高い曲でしたが問題無く歌って頂いてます。
ご本人いわく
”高いキーの曲は歌いやすいが低いキーの曲は歌いにくい”
との事。
私が「男性で高いキーの曲が歌いやすいと仰られる方は少ないですよ」とお話すると「え!そうなんですか!」と驚かれてるご様子。
人それぞれ得意なキーがあります。
私個人的にご自身にとって本当に歌いやすいキーを知っている方は非常に少ないように思います。
今回の生徒さんは実は最初から高いキーがご自身にとって歌いやすいキーだったのかもしれません。
しかしこれまで歌われた経験やボイトレの経験が無かった為に、その事にずっと気づかずにおられたのかもしれません。
私はボイストレーニングや歌のレッスンの真の意味は
「歌う事、声を出す為に必要な筋肉や器官を眠りから覚醒させ、本来あるべき状態に仕立てる事」
だと考えています。
今回の生徒さんの歌のレッスンと通じてボイストレーニングや歌のレッスンの本来の意味を改めて感じました。
今回は以上です。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。
ボイストレーナー小谷
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