「話しているのに相手に聞き返される」。
「声がこもっていて聞き取りづらいと言われる」
そんな悩みを抱えていませんか?
自分では普通に話しているつもりでも、
声がうまく通らず、
コミュニケーションにストレスを感じている方は少なくありません。
実はその“こもり声”、声の出し方や呼吸、
そして身体の使い方を見直すことで改善できる可能性があります。
本記事では、声がこもる主な原因をわかりやすく解説し、
体の中心「丹田」を使った発声法で、
声を通りやすくクリアにする方法をご紹介します。
もう聞き返されない、響きのある声を目指しましょう。
声がこもるとは?その原因を知ろう
声がこもって聞こえる状態とは
周囲から「声が聞き取りにくい」と言われる
声がこもって聞こえる状態とは、発した声が周囲に明瞭に届かず、
こもって聞こえる現象を指します。
話している本人には普通に話しているつもりでも、
相手には
「声がはっきり聞こえない」「何を言っているのか分かりづらい」
と感じられることがあります。
これは声が十分に前に出ておらず、
口の中や喉の奥にとどまってしまっていることが原因の一つです。
また、話すときに口の開きが小さい、滑舌が悪い、
息の支えが不十分といった要素も影響します。
特に、呼吸が浅く喉に頼った発声をしていると、声に響きが足りず、
こもって聞こえやすくなります。
マスク越しの会話や、電話で「何度も聞き返される」と感じる方は、
このような状態にある可能性があります。
こもった声を改善するには、声の響きを意識し、
体全体を使って発声する習慣を身につけることが大切です。
自分の声が内側にこもっているように感じる
自分の声が内側にこもっているように感じる場合、
それは声が体の外にうまく出ておらず、
口の中や喉の奥で止まってしまっている状態を表しています。
このとき、声は外に響かず、
自分の頭の中でこだましているような感覚になります。
原因として多いのは、息の使い方が浅く、喉や口先だけで話していること。
また、口の開きが小さい、舌や顎が緊張して動きが鈍いなどの要因も、
声の抜けを悪くし、こもった感覚につながります。
発声のエネルギーが外に向かわず、
体の内側にとどまってしまうことで
「声が前に出ない」「話していてスッキリしない」と感じやすくなります。
こうした状態は、話すときに疲れやすかったり、
相手に「何を言っているか分かりにくい」と言われたりすることもあります。
声がこもる主な原因3つ
呼吸が浅く、口先だけで話している
声がこもる原因のひとつに、
「呼吸が浅く、口先だけで話している」ことがあります。
浅い呼吸では十分な息が声に乗らず、声が小さく弱々しくなり、
響きも失われやすくなります。
呼吸が浅いと、
声を喉や口先の筋肉だけで無理に出そうとしてしまい、
結果として声がこもりがちになります。
また、息の流れが安定しないことで発音も不明瞭になり、
聞き手には「何を言っているのか聞き取りにくい」
と感じさせてしまうことも。
さらに、口先だけの発声は声が前に出ず、
空間に響かずにこもってしまいます。
とくに緊張状態にあると無意識に呼吸が浅くなりやすいため、
日常的な姿勢や呼吸の癖も声のこもりに大きく関係しているのです。
姿勢や身体の使い方が悪い
声がこもる原因の一つに、
「姿勢や身体の使い方が悪い」という点があります。
発声は声帯だけでなく、
呼吸や共鳴といった全身の連動によって成り立っています。
猫背や前かがみの姿勢になると、肺がしっかりと膨らまず、
深い呼吸がしづらくなります。
その結果、呼気の量が不足し、
声に十分なエネルギーが乗らなくなってしまいます。
また、頭が前に出たり、肩や首に力が入っていたりすると、
喉に余計な緊張がかかり、声の通り道が狭くなります。
こうした状態では声がスムーズに前へ飛ばず、
体の中でこもったように響いてしまいます。
さらに、体幹が不安定な状態で話すと、丹田からの支えも効かず、
声に安定感や響きがなくなってしまいます。
このように、正しい姿勢と身体の使い方ができていないことが、
こもった声の大きな原因となるのです。
共鳴がうまく使えていない(響きが弱い)
声がこもる原因として、
「共鳴がうまく使えていない」
という点も大きく関係しています。
声は、声帯で生まれた音を口腔や鼻腔、胸などの空間で響かせることで、
豊かで通る音に変わります。
これを「共鳴」と呼びます。
しかし、共鳴が正しく使われていないと、声は響かずにこもってしまい、
こもった印象を与えてしまいます。
例えば、口の中が狭いままだったり、舌が奥に引っ込んでいたりすると、
音の通り道が塞がれて響きが失われます。
また、鼻腔や頭部の響きを活かせていないと、
声が平坦でぼやけたように聞こえることもあります。
共鳴を活かせていない声は、
ただ音が出ているだけの「響かない声」になりやすく、
結果として聞き手にとって聞き取りにくいこもった声になるのです。
響きを意識せずに発声していることが、
声のこもりの原因になっているケースは少なくありません。
しっかり改善したい人におすすめ「丹田発声」とは?
丹田とはどこ?
丹田(たんでん)とは、
体の重心ともいえる重要なエネルギーの中心であり、
東洋の武道や呼吸法、禅、
そして発声の世界でも深く関わっている概念です。
場所としては、おへそから指3~4本分ほど下、
下腹部の内部にあるとされています。
丹田は「気(エネルギー)」が集まる場所とされ、
ここを意識することで身体の安定性や集中力が高まると考えられています。
発声においても丹田は非常に重要で、
ここを意識して息を吸ったり吐いたりすることで、
深く安定した呼吸が可能になり、声に力強さと安定感が生まれます。
逆に丹田が使えていないと、呼吸が浅くなり、声がこもる、
喉に負担がかかる、声量が出ないといった問題が起きやすくなります。
丹田を意識した呼吸と発声を身につけることで、
芯のある通る声を育てることができるのです。
丹田発声のメリット
声の土台が安定する
丹田発声の大きなメリットの一つが、
「声の土台が安定する」という点です。
丹田はおへその下あたりに位置する体の中心であり、
ここを意識して発声することで、呼吸と声の支えがしっかりと整います。
一般的に、声が不安定な人は、喉や口先だけに頼って声を出しており、
息のコントロールができていないことが多いです。
そのため、声が震えたり、力みが出たり、こもったりしやすくなります。
しかし、丹田を意識して腹式呼吸を行い、
そこから声を出すイメージを持つことで、体幹がしっかりと使われ、
無理なく声が出せるようになります。
土台が安定すると、どんな場面でもブレない声を出すことができ、
発声に必要なエネルギーが効率よく伝わるようになります。
結果として、通る声、伸びのある声、
説得力のある声へとつながっていくのです。
響きのある、通る声になる
丹田発声の大きなメリットのひとつが、
「響きのある、通る声になる」という点です。
丹田を意識した発声では、
体の中心から安定した息を送り出すことができ、
その息にしっかりと声を乗せることで、
自然に声が前へ飛び、空間に響くようになります。
浅い呼吸や喉だけの発声では、声がこもったり、
すぐに疲れてしまったりしがちです。
しかし、丹田からの息を使うことで、声に芯が生まれ、
口腔や鼻腔、頭部などの共鳴空間をしっかり使えるようになり、
響きのある声に変わっていきます。
また、通る声というのは単に大きい声ではなく、
相手に明瞭に届く声のこと。
丹田発声を身につけることで、無理に張り上げることなく、
自然体で遠くまで響く声を出すことが可能になります。
これは歌や演劇、プレゼンテーションなど、
あらゆる声の場面で大きな武器となります。
喉の負担が減る
丹田発声の大きなメリットのひとつが、
「喉の負担が減る」という点です。
多くの人は声を出す際に喉に力を入れすぎたり、
無理に声を張り上げたりしてしまいがちです。
これでは喉の筋肉に過剰な緊張がかかり、声帯を痛めたり、
声がかすれる原因になります。
丹田発声では、下腹部(丹田)を意識して息をコントロールし、
体の内側から声を支えるため、
喉に余計な力を入れなくても自然に声が出せるようになります。
息の圧力が安定し、声帯が無理なく振動することで、
クリアで響きのある声を出しながらも、
喉への負担を最小限に抑えることができるのです。
結果として、長時間話しても喉が枯れにくくなったり、
歌の高音が出しやすくなったりといった効果も期待できます。
喉の健康を守りながら、
質の高い発声を実現できるのが丹田発声の大きな魅力です。
丹田発声で声のこもりが改善する理由
呼吸が深くなり、声にエネルギーが乗る
丹田発声を行うことで呼吸が深くなり、
それによって声にしっかりとエネルギーが乗るようになります。
声がこもる原因のひとつに「浅い呼吸」があります。
胸や肩だけで浅く呼吸していると、声に必要な息の量と圧力が足りず、
声が弱々しく、響かない状態になります。
しかし、丹田を意識して発声すると、お腹の底から息を支える
「腹式呼吸」が自然と身につき、
深く安定した呼吸ができるようになります。
その結果、発声時に安定した息の流れが得られ、
声にしっかりと力が伝わります。
エネルギーの乗った声は、空気をしっかり震わせて空間に響き、
こもらずに前へと飛んでいきます。
これは歌だけでなく、会話やスピーチにおいても相手に届きやすい、
通る声につながります。深い呼吸とエネルギーのある声は、
こもりを解消するための大きな鍵となるのです。
体を共鳴させて、声が前に出るようになる
丹田発声を行うと、
体全体を使って声を響かせることができるようになり、
自然と声が前に出るようになります。
声がこもる人の多くは、喉や口先だけで発声しているため、
声が体の内側にとどまり、外に響かない状態になっています。
一方、丹田を意識して下腹から息を支えることで、
声の振動が胸、口腔、頭部など体のさまざまな共鳴部分に伝わるようになります。
こうして全身を響かせるような発声ができると、
声はこもらずに空間に広がり、はっきりと前へ飛んでいくようになります。
体を響かせることで、声に立体感や明瞭さが生まれ、
「聞き取りにくい」「くぐもっている」
といった印象を大きく改善できます。
また、共鳴を意識することで、喉への負担も軽減され、
無理なく自然な声が出せるようになります。
体を響かせる丹田発声は、こもり声の改善に非常に効果的な方法なのです。
結果として、こもった声がクリアに変化する
丹田発声を身につけることで、声の出し方が根本から改善され、
結果としてこもった声がクリアに変化します。
こもり声の多くは、浅い呼吸、喉への過度な負担、
共鳴の不足などが原因で、声が十分に外へ響かず、
くぐもったように聞こえる状態です。
丹田を意識して深く安定した呼吸を行い、
下腹部からしっかりと息を支えて声を出すことで、
これらの原因をひとつずつ解消することができます。
息にしっかりと声が乗り、全身に響きが伝わるようになると、
自然と声は前に出て、空間に広がるようになります。
こうして、内にこもっていた声が外へと開放され、
輪郭のはっきりした通る声へと変わっていきます。
無理に大声を出すのではなく、体の使い方を変えることで、
喉に負担をかけずにクリアな声を手に入れる。
それが丹田発声による根本的な改善の大きな特徴です。
今日からできる!丹田発声トレーニング3選
ここで当教室で行っている初心者の方向けの丹田ボイトレのご紹介します。
① 丹田を意識した呼吸法
まずは丹田を使った正しい呼吸を身につけましょう。
1. リラックスした姿勢を作る(背筋を伸ばし、肩の力を抜く)
2. おへその下に軽く手を当てる
3. 鼻からゆっくり息を吸う。
4. 口から細く長く息を吐きながら「はぁー」と発声
5. 息をすべて吐き切るイメージで行う
この呼吸法を身につけることで、安定した声の基礎が作れます。
② 丹田を使った発声トレーニング
丹田を意識しながら、以下のトレーニングを行いましょう。
1. 「あ・え・い・お・う」を大きくはっきり発声(丹田を意識して発声)
2. 息を「はっ!はっ!」と短く切るように発声(腹式発声強化)
3. ロングトーン(長く伸ばす声)を意識して発声
4. 「お腹から声を出す」感覚を掴むまで繰り返し練習
このトレーニングを続けることで、自然と丹田から声を出す感覚が身につき、声量がアップします。
③ハミング練習法
ハミングは、響きの良い声を身につけるのに効果的なトレーニングです。
以下の手順で練習しましょう。
1.口を軽く閉じ、鼻腔に響きを感じながら「ん~~」とハミングします。
2.喉ではなく、鼻や頭に響きを感じるようにします。
3.声が鼻の奥に共鳴する感覚をつかむことがポイントです。
4.10秒ほど続け、一定の音程で安定させましょう。
このボイトレを行うことで喉に負担をかけず、声の響きを高めることで、高音が出しやすくなります。
まとめ|こもる声を変えるには「丹田発声」が近道
声がこもる原因の多くは、呼吸や姿勢、
そして発声時の身体の使い方にあります。
単に
「声を大きくする」「口を開ける」
といった対処だけでは、根本的な改善にはつながりません。
丹田を意識した発声を身につけることで、
呼吸が深まり、声の通り道が開き、
体全体を響かせることができるようになります。
結果として、こもっていた声が前に出て、
クリアで聞き取りやすい声に変わっていきます。
ただし、丹田発声は一朝一夕で身につくものではありません。
日々の練習と正しい意識の積み重ねが、
安定した通る声を育てていきます。
「声がこもるのは体質だから仕方ない」
とあきらめる前に、ぜひ丹田発声を取り入れてみてください。
時間をかけてじっくり取り組めば、あなたの声は確実に変わります。
発声の土台を整え、長く使える魅力的な声を手に入れましょう。
体験レッスン受付中
体験レッスンのながれ(40分)
体験レッスンは、以下のながれで進めています。
1.ヒアリング(5〜10分)
まずは、ボイストレーニングについてのご要望などをお聞かせください。
ヒアリングでは、以下のようなことをお伺いしています。
- どうして、ボイストレーニングを受けようと思われたんですか?
- どんな声になりたいですか?ボイストレーニングを受けてどんな風になりたいですか?
- なぜ、他にもボイトレ教室がある中で、当教室に興味をお持ちくださったんですか? etc
2.ボイストレーニングを体験(30分)
実際にボイストレーニングを体験していただきます。
体験レッスンのトレーニングメニューは、以下を行なっています。
- 準備運動
- 丹田エクササイズ
- 鍵盤を使って発声練習
- 課題曲「大きな古時計」
3.質疑応答など
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